春節は中国のお正月です。
中国では大切な伝統的祝日であり、帰省して家族とお祝いをするため、休業期間が長くなります。
2020年はこの『春節』の休業もコロナウイルスの影響で変化がありそうです。
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春節の工場の休業
2021年は2月12日が春節です。
春節で休業する期間は地域によって違ってきます。
大きく中国北部と南部に分けると
北部は10日間。春節の前後5日間が休業となります。
弊社は山東省の青島市、煙台市などの工場と取引があります。
南部は1月の末から2月末まで、ほぼ1ヶ月休業します。
広東省の広州市に中国最大規模の生地市場があるため、広州市の工場と取引が多いですが、
休業期間が長いため、休み前後のスケジュールなどの打ち合わせを綿密に行います。
お休みの期間が長いのは、南部には遠方から出稼ぎに来られている方が多く、帰省して春節を祝うためにどうしても休みが長くなるそうです。
市場の休業
2021年はコロナウイルスの影響があり、広州市の生地市場が早めに休業に入るかもしれないという報告がありました。
まだ確定はしていませんが、1月10日から春節のお休みに入る可能性もあるようです。
生地市場のまわりには製品市場もありますが、原料の生地が手に入らなくなるため、製品市場も早く休業することが予想されます。
コロナ前よりも市場の従業員数が減っていること、不景気になっていることが原因のようです。
現在は市場周辺に入場する際は、簡単なコロナの検査があります。
大掛かりな検査ではありませんが、それもあってか市場の買い物客は減っています。
これも影響があるかもしれません。
春節に向けて、取引工場の休業期間の確認は必ずしておきましょう。
コロナ後の変化
最近、日本から新商品の発注を依頼すると、製品を作る生地がない・製品の在庫が無いという理由で断られることがあります。
製品のカタログから発注を行うのですが、「在庫が無い」という返答が増えました。
理由としてはコロナウイルスの影響で不景気なので、以前ほど商品が売れない。
そのため在庫数と取り扱い商品数を絞っているそうです。
タオバオなどで販売している中国国内向けの商品は好調だと聞いているので、不景気というのはあくまで海外取引に関しての話かもしれません。
製品在庫がない場合、生地から選んで生産発注となります。
この場合、生産数も大ロットでないと対応してくれないため、生産コスト・数量・納期が予定と合わなくなってしまいます。
対応策としては、予定を変更して在庫のある他の商品に切り替えるか、もっと安く生産してくれる工場を探すか、になります。
どちらにせよ、以前よりは早い段階で工場に確認を行っておいたほうが良い状況です。
中国工場もコロナ以前とは状況が変化しています。
早めに在庫確認をかけることで、回避できる問題や選択肢は増えます。
春節の休業期間の確認もそうですが、スケジュールに余裕を持って取引されるのをお勧めします。