D2Cとは、2000年代の後半から目立つようになったビジネスモデルです。
アメリカで誕生したビジネスモデルで、特にアパレル業界で注目されています。
D2Cのビジネスでは、ブランドやメーカーが自社で企画した商品を流通業者を介さずに自社のECサイトで販売します。
自社で開発した商品をダイレクトに販売する手法は、デジタルサービスの分野では広く知られています。
D2Cは、ファッションに関連したアイテムや生活用品など実体を持つ製品を扱っているブランドやメーカーの画期的なビジネスモデルです。
日本でも海外でも、アパレル業界は商品を販売するために卸売業者や専門のショップを通してきた長い歴史があります。
商品の企画や生産についても、ODMやOEMの仕組みが使われているケースが多いです。
Contents
D2Cの特徴とメリット・デメリット
D2Cには主に3つの特徴があり、メリットがある反面デメリットもあります。
1.販売チャンネルがECサイト
中心となる販売チャンネルがECサイトという点も特徴のひとつです。
店舗を持つ企業でも、実店舗は顧客とのコミュニケーションのために使用します。
商品の種類が少ないのも特徴で、メインのアイテムを設定して強力なブランド力を構築しています。
2.SNSを活用
企業は、新商品やキャンペーンの情報をSNSを最大限に活用して流します。
ただ一方的にアピールするのではなく、コメントの内容をマーケティングや商品開発に反映させています。
購買欲のあるファンからのフィードバックは企業にとって宝の山であり、売れる商品開発のヒントになります。
3.コストの削減
D2Cは企業にとって大きなメリットで店舗経営に必要だった人件費やテナント料、仲介会社に支払っていた費用を削減できます。
削減できた費用は消費者への還元や商品開発、マーケティングに反映されます。
メリット
コストの削減
D2C企業のビジネスモデルは、企業にとっても顧客にとっても様々なメリットがあります。
先ほども上げたように、店舗経営に必要だった人件費やテナント料、仲介会社に支払っていた費用を削減できます。
削減できた費用は消費者への還元や商品開発、マーケティングに反映されます。
企業はブランドが持つパワーやビジョンを明確にユーザーに伝えられます。
実店舗の場合は、ブランドに込められている企業の熱意まで感じ取るのは難しいです。
顧客と直にコミュニケーションが取れる
D2C企業の顧客は、ECサイトでショッピングを続ける過程でブランドのストーリーを知ります。
ブランド力がある企業なら、自社のビジョンに共感できるファンが世界中から集まります。
自社サイトを通して顧客とのコミュニケーション力も高められます。
顧客との関係を構築する機会を増やせれば、効果的なブランディングができます。
企業はECサイトを通じて顧客データを収集し、サイトの滞在時間などを調べてマーケティングに反映します。
顧客データの収集はマーケティングにとって重要で、ビジネスの成功にもつながります。
デメリット
ブランド力がないと厳しい
ブランド力のない企業にとっては、導入のハードルが高いというデメリットがあります。
成功している企業の多くが、商品を絞って展開しています。
ECサイトを中心にビジネスを展開し、コストを削減してハイクオリティな商品を顧客に提供します。
SNSの活用が必須・能力が必要
SNSも積極的に活用して商品やブランドのストーリーを伝え、口コミでファンを増やします。
当然、更新頻度・投稿の質・マーケティングなどの様々な能力が担当者には必要となりますのでその点は注意が必要です。
しかしながらブランドの世界観を正確に伝えられれば、低コストでスタートしても商品のクオリティとブランド力で顧客の獲得につながります。
ビジネスの世界は日々進歩しているので、時代に合ったビジネスを展開していくのが成功の鍵です。
まとめ
アメリカで誕生した新しいビジネスモデルは、日本にも少しずつ浸透しています。
有名企業のECサイトは大きな収益を出していますが、小規模なECサイトも個性的なサイトは人気があります。
アパレル業界だけでなく、他の業界でも新しいビジネスモデルを採用する企業が増えつつあります。
ECサイトは新しい企業でも自由に参入し、大きな利益を上げられるチャンスを持っています。